2005年04月25日

めがつら【目鬘】

戸板康二『新々ちょっといい話』文春文庫 p301。
博多にわかという方言でしゃべる喜劇がたのしい。この芸能は、目がつらをつけて演じるのだが、その目がつらが、せんべいになっている。


○「めかつら」「めかづら」とも。
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2005年04月24日

連用形二度繰り返し(「とれとれ」の類)

山田太一『緑の夢を見ませんか?』(一九八三年一〇月一〇日 大和書房)9 p196 ト書き部分。
スプレーをかけかけの椅子とテープル。

(一九七八年六月二十一〜九月十三日 テレビ朝日で放送)
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2005年04月22日

どうぶんどうしゅ【同文同種】

東亜同文書院の開院式 同開院式は昨日午前十時より、新たに購入したる神田錦町の壮麗なる校舎構内にて挙行せり。式場は天幕を張り、卓子を排列して着席に供し、五十名ばかりの留学生は一様に洋服を着けて、中央に着席し、来賓はその左右に整列せり。席定まるや、近衛公は同文同種の義務を全うせんとしてこの院を設立して、今日の盛大を致したることを祝して、大いに留学生の奮発を促す旨を演説し、

〔1902.1.20 報知新聞〕(『明治ニュース事典6』による)

東亜同文会は、東京の万世倶楽部で発会式〔1898.11.5 日本〕


【同種同文】


安藤彦太郎『中国語と近代日本』岩波新書 p131
当時喧伝された「同文同種」(この言葉は日本の造語である。もちろん日本と中国は同文同種ではない)的観点とはことなって


陳舜臣・陳謙臣『日本語と中国語』徳間文庫 p54
『同文同種』そのものは、代表的古典のなかに見あたりません。おそらくこれは、日本のいわゆる『支那浪人』たちが、中国人に親愛の情を示すために用いはじめたのでしょう。
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どうしゅどうぶん【同種同文】

大きなる所より着眼すれば日韓は原来同種同文の国にして祖国を同うし、言語の系統を同うし、
   山路愛山「韓国の政党及其領袖」『太陽』第一六巻二号 1900.8.1
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よこもじぶんか【横文字文化】

現在の文化は一言にして云へば,漢字文化であると断じても過言で無いのである。ところが明治以来、欧風心酔の風は漢字文化への圧迫と成り漢字廃止論や漢字制限論が現はれるに至り、横文字文化にかぶれ、横文字を有難がる連中は、漢字を蔑視若しくは敵視するに至つたのである。

 岡田希雄「一流無辺訥語―岡井(慎吾)博士の日本漢字学史を読みて―」『立命館文学』2-4(1935)

文字文化
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2005年04月21日

かつじぶんか【活字文化】

花田清輝「小説平家物語」
わたしは、日本の活字文化の開拓者の伝記に熱心する、かれの同類である三人のプロレタリア・インテリゲントたちのなりぶり構わぬすがたに心をうたれた。


花田清輝「革命芸術と伝統」にも。「文学そのものが活字文化時代のマス・コミ芸術である以上」

漢字文化
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もじぶんか【文字文化】

『文字文化展覧会』 カナモジカイ・国語協会 1935.11.1

後藤朝太郎『文字講話』(1943.1.18 黄河書院)
「軍事に関する文字文化」「法律に関する文字文化」


漢字文化
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かんじぶんかけん【漢字文化圏】

『日本語の歴史2文字とのめくりあい』1963.12.17、平凡社(執筆・資料提供 堀江知彦・池上禎造・亀井 孝・河野六郎・宮内庁・頼惟勤・静嘉堂文庫庁・関 晃・玉井良子・東洋文庫・築島 裕・山田俊雄)表紙
東アジアにひろがった漢字文化圏の東方海上に、ぽっかりと浮かぶ日本語列島−それは漢字と異系の言語とがふれあう孤立した実験室にほかならなかった。そこで、漢字を溶融しながら、日本語はその新しい景観をくりひろげてゆく



【参考】
鈴木真喜男「先生と『上代音韻攷』」(『金田一京助先生思い出の記』1972.11.14三省堂 p242-244)
有坂博士の早逝《引用者註:1952年43歳》をおしみ、漢字音研究の進展をねがわれた先生の御命令で『国語音韻史の研究 増補新版』のしごとを援助された、河野六郎・亀井孝・三根谷徹の三氏に、頼惟勤氏・北村甫氏、そして、わたくしとで、漢字音研究の会がもたれるようになった。このはつしごとが、「漢字音発達史の総合的研究のための基礎資料の蒐集ならびに整理」である。近時、次第にもちいられるようになった"漢字文化圏"ということばも、この会で、つかいはじめた用語なのである。

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かんじぶんか【漢字文化】

高橋俊乗『日本教育文化史』(1933)(講談社学術文庫p51)
これを見るといかに漢字文化の修得が困難であったか、従って自覚的・組織的教育の進歩・普及がいかに漸進的であったか想像以上のものがあるのである。


【漢字文化圏】
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げんごぶんか【言語文化】

上田敏「細心精緻の学風」『帝国文学』二巻八号 1896
今日文学研究の法未だ邦人の間に明ならず、哲理を交へ、実感を挿む等の如きものあるは、近世文献学の研究法別に存するを辨ぜざるに座し、言語文化の緻密なる考察に力を仮らざればなり。


漢字文化
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ぶんかけん【文化圏】

板沢武雄「海外学会消息」(『民俗学』2-1(1930.1))p73
(ロウイーはdiffusionistとして)独の「民俗学方法論」の著者グレプナー、アントロポスの将師シュミット、即ち一般に所謂文化史学派、文化圏説と名付けらるゝものの唱道者たちの一団とを挙げている。


【漢字文化圏】

【参考】
 比較的に広大な一地域、例へば一大陸の全部に亙つて、個々の文化領域とその種々な接触地帯および混合地帯を探究して見ると、かういふ事実を発見する。即ち個々の文化領域の相互間にどれほどの差異があらうとも、それぞれの包含する或る一定数の要素は、あの地でもこの地でも常に同様の結附きを示してゐることである。これらの要素といふのは、文化生活のあらゆる必要部分――物質的および経済的文化、社会的・道徳的および宗数的文化――に食ひ込み、従つて、これらの個々形態によつて或る一定の性格を刻みつけられた文化の全体を、或る程度に包括してゐるといふやうな要素である。かういふ個々=文化領域の全体を、文化圏(Kulturkreis)と名づける。これらの個々領域がかやうな一文化圏に共属するといふことは、個々の符合点が数多く存することから帰結されるのである。

W・シュミッド著/大野俊一訳『民族学の歴史と方法』1944.10.18 彰考書院 p148
W. Schmidt und W. Koppers "Gesellschaft und Wirtschaft der Volker" Regensburg : Josef Habbel 1924
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かんごぶんかけん【漢語文化圏】

亀井孝「日本語の現状と述語」(1948.11)『思想の科学』3-9(『亀井孝論文集1 日本語学のために』吉川弘文館(1971.6)による)
日本は、ながい時間をつひやして、漢語文化圏の一員となり、また、みづから漢語の文化をうちたてたものであるが、


【漢字文化圏】
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かんぶんかけん【漢文化圏】

池上禎造「日本語」『国語学辞典』1955.8.20
地理的にも漢文化圏に属し、文字もそれからの借用と、それから発生したものとを使っている。語彙の借用が、ここでは文字とからまるために、国語に及ぼした影響ははかり知れないほど大きい。



【漢字文化圏】
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2005年04月20日

きペン【木ペン】

宮沢賢治「風の又三郎」(青空文庫
佐太郎が、いきなり手をのばして二年生のかよの鉛筆をひらりととってしまったのです。かよは佐太郎の妹でした。するとかよは、
「うわあ、兄(あい)な、木ペン取(と)てわかんないな。」と言いながら取り返そうとしますと


南部方言
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2005年04月18日

はやくに【早くに】

上田秋成『冠辞考続貂』五「なよたけの」
是ははやくに男しけるをしらで。世情づかぬ女とおもひし事の心おそさよと。妬ましさにくり言していひやる也。


秋成「ますらを物語」にも、「はやくにほろぶべき」


『時代別国語大辞典 室町時代編』ありこし[蟻腰]所引
「召スコトアラバ早クニ来タルベシ。来タラズシテ、アリコシ折ラルナ、細腰折ラルナ」(琉球神道五)
(「筱舎漫筆」巻三「琉球神道記」にも引く。随筆大成旧2-2,p67。「ハヤクニカヘルベシ/\。モシアヤマリアランニハ。アリコシヲラルベキゾ。ホソコシヲラルベキゾ。」と続く。)
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2005年04月17日

やすくで【安くで】

黒島伝治「電報」(大正十二年三月)
二人の子供の中で、姉は、去年隣村へ嫁(かた)づけた。あとには弟が一人残っているだけだ。幸い、中学へやるくらいの金はあるから、市(まち)で傘屋をしている従弟に世話をして貰って、安くで通学させるつもりだった。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000037/card319.html



筒井康隆『文学部唯野教授』
今、安くで手に入る本ってのは中央公論社の『世界の名著』第六十二巻が千三百円。これがいちばん安くて、フッサールの著作が三つ入ってます。


坂口至『国語国文 古本屋巡りをする人のために』
結果的に駐車料金ゼロでなくなるわけであるが、普通の駐車場に比べれば安くで済む。



『新方言辞典稿』
http://members.jcom.home.ne.jp/hogen/dic/dic136.html
鹿児島 木部1995 = 木部暢子「方言から「からいも普通語」へ」(言語1995.11別冊『変容する日本の方言』)
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せっせこ

柳家小三治『ま・く・ら』講談社文庫


せっせこせっせこ卵を産むんです。 p359


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いる【射る】(四段)

徳富猪一郎『蘇翁夢物語』中公文庫
人を射らば馬を射よ(p101)



杉山茂丸『児玉大将伝』中公文庫
目を射らんばかりの業物《わざもの》である。(p241)

大正七年刊、博文館

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とうよういち【東洋一】

http://www.nikkoku.net/tomonokai/toukou_card.html?snum=14905


2004年10月21日。文例募集に応じたもの。
語釈は編集部が付けた。

香港《ほんこん》は英吉利《いきりす》領《???》の一孤島々《はなれしましま》にひらきし新《しん》みなと商買繁昌《しゃうはいはんしゃう》土地《とち》にきはひ東洋一《トウヤウイチ》の港《みなと》なり



「文例募集」にお答えします。明治31の福沢全集( http://kindai.ndl.go.jp/cgi-bin/img/BIImgFrame.cgi?JP_NUM=41017575&VOL_NUM=00002&KOMA=315&ITYPE=0 )でも見られます。
「東洋一」は、中国書にあるのか、西洋からの翻訳語であるのか、など、気になるところです。



世界国尽
1869年
福沢諭吉
巻一、5丁表から裏にかけて
(国会図書館近代デジタルライブラリ)
http://kindai.ndl.go.jp/cgi-bin/img/BIImgFrame.cgi?JP_NUM=40005925&VOL_NUM=00001&KOMA=19&ITYPE=0



【追記】
小学館から4/27に、
『東洋一の本』  著者名:藤井 青銅 ISBN:4093875596
が出るとのこと。
著者の藤井青銅氏のページ。
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ちょうしゅんげ【長春花】

前栽《せんざい》は、むらむらいと多く見ゆれど、まだ咲かぬ夏草の繁み、いとむつかしげなる中に、撫子《なでしこ》・長春花《ちやうしゆんげ》ばかりぞ、いと心地よげに盛りと見ゆる。

『無名草子』(角川文庫。p13)

『日本国語大辞典』では、「ちょうしゅんか」で、14世紀の用例。

【参考文献】
宮崎裕子「『無名草子』と「長春花」」
『語文研究』98(2004.12)
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