2007年09月24日

ぎょうせいかいかく【行政改革】

勝海舟「氷川清話」

行政改革といふことは、よく気を付けないと弱い者いぢめになるヨ。おれの知つてる小役人の中にも、これ迄随分ひどい目に遭つたものもある。全体、改革といふことは、公平でなくてはいけない。そして大きい者から始めて、小さいものを後にするがよいヨ。言ひ換へれば、改革者が一番に自分を改革するのサ。松平越中守が、田沼時代の弊政を改革したのも、実践躬行をやつて、下の者を率ゐてゐたから、あの通りうまく出来たのサ。

http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=40018230&VOL_NUM=00000&KOMA=82&ITYPE=0
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2005年10月23日

こそに【こそ・に】

咲きほこる花は 散るからこそに美しい

一世風靡セピア「前略,道の上より」作詞:SEPIA 1984年
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2005年09月12日

けいしょうもじ【形象文字】

実に少年の時間こそ事物の道理を講明するの最好時節なるに此形象文字の無益の古事の為めに之を費し其精神知識を鈍挫せしむる事返す/\も悲痛の至に奉存候


漢字御廃止之議
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2005年06月05日

くちをにごす【口を濁す】

有吉佐和子「紀ノ川」(1959)第一部、
訊いた相手は瞬間迂潤な口をきいたかと後悔して、
「いやあ、なんでて、別嬪さんが嫁にきたさかいいうただけよし」
と口を濁した。


新潮文庫の百冊では、
山本周五郎『さぶ』(1963)十五の二の、
弁解するように云うだけで、どこへどんな仕事をしにゆくのかは、口をにごして語らなかったが、

の他、沢木耕太郎『一瞬の夏』に三例ほど。

新潮文庫の絶版百冊では、
福永武彦『死の島』(1971)の、
会ってどのような話が交されたのか、Kは口を濁していた。

円地文子『食卓のない家』(1979年?)「秋風行」の
「売れたってことでもないんだけど」
 と朗は口を濁して、


他に、星新一「どこかの事件」(?)。

言葉を濁す

この項は、「口を濁す」(黌門客20050604)に触発されて書いたものです。
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ことばをにごす【言葉を濁す】

女郎も
 り太郎か
あまり
  なかく
 いるゆへ
神がつて
 ことば
   を
  にこす
山東京伝『心学早染草』寛政二年(1790)
日本名著全集p300
p301「女郎も理太郎が餘り長く居る故、神がつて言葉を濁す」
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/meityokibyosi/meityokibyosi12.pdf

現代のとは、意味がやや違うのかも知れない。「神がる」は「うるさがる」というような意味(『日本国語大辞典』の「神がる」にこの箇所を用例とする)。番頭が迎えに来たが、「帰らない」という理太郎。言葉を濁した女郎の言葉は「ほんにおとつさんおかゝさんがおあんじなんすだらふねへ わっちゃアどうもけへし申たくねへが どうしたもんだのふ」

やはり現代語と同じと見てよかろうか。
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2005年05月14日

きがきいてまがぬける【気が利いて間が抜ける】

和田垣謙三『兎糞録』大正2.7.14発行(大正2.12.2 16版による)、p72
気が利いて間が抜ける
 頓知は貴ぶべきものなれど、一歩を誤れば鈍痴に陥る。俗に「気が利いて間が抜ける」と云ふがごときは即ち鈍痴に属するものなり。
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2005年05月01日

こうしょくじんしゅ【黄色人種】

黄色人種《くわうしよくじんしゆ》の盟主《めいしゆ》として、世界平和《せかいへいわ》の為《た》めに致《いた》さねばならぬ。

額田豊『安価生活法』大正4.7.9 政教社 p2
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2005年04月21日

かつじぶんか【活字文化】

花田清輝「小説平家物語」
わたしは、日本の活字文化の開拓者の伝記に熱心する、かれの同類である三人のプロレタリア・インテリゲントたちのなりぶり構わぬすがたに心をうたれた。


花田清輝「革命芸術と伝統」にも。「文学そのものが活字文化時代のマス・コミ芸術である以上」

漢字文化
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かんじぶんかけん【漢字文化圏】

『日本語の歴史2文字とのめくりあい』1963.12.17、平凡社(執筆・資料提供 堀江知彦・池上禎造・亀井 孝・河野六郎・宮内庁・頼惟勤・静嘉堂文庫庁・関 晃・玉井良子・東洋文庫・築島 裕・山田俊雄)表紙
東アジアにひろがった漢字文化圏の東方海上に、ぽっかりと浮かぶ日本語列島−それは漢字と異系の言語とがふれあう孤立した実験室にほかならなかった。そこで、漢字を溶融しながら、日本語はその新しい景観をくりひろげてゆく



【参考】
鈴木真喜男「先生と『上代音韻攷』」(『金田一京助先生思い出の記』1972.11.14三省堂 p242-244)
有坂博士の早逝《引用者註:1952年43歳》をおしみ、漢字音研究の進展をねがわれた先生の御命令で『国語音韻史の研究 増補新版』のしごとを援助された、河野六郎・亀井孝・三根谷徹の三氏に、頼惟勤氏・北村甫氏、そして、わたくしとで、漢字音研究の会がもたれるようになった。このはつしごとが、「漢字音発達史の総合的研究のための基礎資料の蒐集ならびに整理」である。近時、次第にもちいられるようになった"漢字文化圏"ということばも、この会で、つかいはじめた用語なのである。

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かんじぶんか【漢字文化】

高橋俊乗『日本教育文化史』(1933)(講談社学術文庫p51)
これを見るといかに漢字文化の修得が困難であったか、従って自覚的・組織的教育の進歩・普及がいかに漸進的であったか想像以上のものがあるのである。


【漢字文化圏】
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げんごぶんか【言語文化】

上田敏「細心精緻の学風」『帝国文学』二巻八号 1896
今日文学研究の法未だ邦人の間に明ならず、哲理を交へ、実感を挿む等の如きものあるは、近世文献学の研究法別に存するを辨ぜざるに座し、言語文化の緻密なる考察に力を仮らざればなり。


漢字文化
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かんごぶんかけん【漢語文化圏】

亀井孝「日本語の現状と述語」(1948.11)『思想の科学』3-9(『亀井孝論文集1 日本語学のために』吉川弘文館(1971.6)による)
日本は、ながい時間をつひやして、漢語文化圏の一員となり、また、みづから漢語の文化をうちたてたものであるが、


【漢字文化圏】
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かんぶんかけん【漢文化圏】

池上禎造「日本語」『国語学辞典』1955.8.20
地理的にも漢文化圏に属し、文字もそれからの借用と、それから発生したものとを使っている。語彙の借用が、ここでは文字とからまるために、国語に及ぼした影響ははかり知れないほど大きい。



【漢字文化圏】
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2005年04月20日

きペン【木ペン】

宮沢賢治「風の又三郎」(青空文庫
佐太郎が、いきなり手をのばして二年生のかよの鉛筆をひらりととってしまったのです。かよは佐太郎の妹でした。するとかよは、
「うわあ、兄(あい)な、木ペン取(と)てわかんないな。」と言いながら取り返そうとしますと


南部方言
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2005年04月15日

けんおう【県央】

http://www.nikkoku.net/tomonokai/toukou_card.html?snum=906

紀田順一郎『図書館活用百科』新潮社 1981年
p245

少し高度な問題は都心や県央の大図書館を利用するという二段構えの作戦をとるとよい。

「都心」と対で使われているので、県庁所在地――県都、というのとは意味が違いそうです。小島敦夫「八木節の粋」(文春文庫『チェロと旅 90年版べスト・エッセイ集』)にも3例ほど見えます。



ちくま文庫版では、「都心や県央の」が、「都心や県立の」となっている。




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2005年04月02日

きょくほく【極北】

芥川龍之介「文芸的な、余りに文芸的な」「四十 文芸上の極北」(1927.8『改造』)

文芸上の極北は――或は最も文芸的な文芸は僕等を静かにするだけである。


青空文庫図書カード

ラテン語 ultima Thule の訳語。(語の認定はYeemar氏によります。
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きじょ【機序】

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きゅうてん【休転】

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ことばつづき【言葉続き】

http://www.nikkoku.net/tomonokai/toukou_card.html?snum=10020

『無名草子』1202年頃

源氏、初元結《はつもとゆひ》のほどまで、言葉つづき・有様を始め、あはれに悲しきこと、この巻にこもりて侍るぞかし。(角川文庫 27ページ)



新潮古典集成でも同様です。また、
『とりかへばや』こそは、言葉続きもわろく、もの恐ろしく、おびただしき気《け》したる物のさま、なかなか、いと珍しくこそ、思ひよりためれ。(p71)

の例もあります。







【追記】
これだけ一挙にさかのぼると、いろいろ不安になります。
posted by 岡島昭浩 at 01:55| Comment(1) | TrackBack(1) | か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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